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日本医療機能評価機構

 確か去年、うちの病院も受審しました。2,3点で引っかかって、修正してOKになったはずですが、あれ、今どうなっているんだろう?と思っていたら、とうとう合格したそうです!
http://jcqhc.or.jp/html/list/ninteilist.htm
で並んでいる病院の一つがうちの病院です。どれかはヒミツです。

 この「機能評価」というのは、素人目には凄く良い評価団体のようですが、現場の人間にとっては「何で現場を知らない役人のために、元を取れないコストばかり掛けさせられるのか」と腹立たしい思いをさせられるものです。うちの病院も経済的に苦しいのに、受審料、病院改修、書類整備などに看護師1,2名の年間給与分ぐらいの支出があったのではないでしょうか。そして今何も良いことは残ってません。

 日本医療機能評価機構というのは、簡単にいうと厚生労働省の天下り団体で、ホームページには「第三者の目から病院を評価します」と書いてありますが、天下り機関という権力で金儲けしているだけの団体です。「認定2,000病院突破記念 期間限定特別プラン」なんて、沢山受けさせるための、普通の企業の金儲けキャンペーンそのものです。

 評価項目の中の患者に関わる部分には受け入れられる内容は多いですが、自分の立場から言わせてもらうと「医師の人事管理と教育・研修」の項目なんて、『あんたに何でそんなこと言われるの?』って感じです。診療能力や実績が把握されている、医師の人事考課の基準があり人事や給与に反映させている、そんなの個々の病院の勝手でしょう。それが出来ない病院は潰れるだけです。余計なお世話です。そんなこと言ってもらわないと分からないとでも、思っているのでしょうか?


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この手術で良いのかなぁ、続編

 王監督の17日の手術は午前9時40分から始まり、午後6時47分に終了ということです。手術時間は9時間ちょっとですね。午前9時に入室して、硬膜外麻酔をして挿管だけなら、執刀が9時40分で妥当です。信頼できる数字っぽいです。

 実際に腹腔鏡下で胃全摘すれば、9時間って妥当だと思います。

 医師にとって66歳という年齢は、特に高齢と感じない年齢です。定年後で緊張のない生活をしている人に比べて活動的な生活をしている王監督は、50代の体力はあると思います。一時的な社会復帰の早さより完治をねらうのが普通だと思います。

 「肉眼上は(他の臓器への)転移はない」といっても、術後の時間を掛けた標本検査で浸潤が見つかるかもしれません。「特に痛みはない」と語っても、硬膜外麻酔が適切に効いていれば当たり前です。
 『医師団は退院について、「(一般的に)術後10日ほどで可能」としながらも、「われわれが王監督を抑えていかないといけない。ご家族と相談したい」と慎重な姿勢も示した。』当たり前です。消化管のメインルートを切断しているんですよ、腹腔鏡下胆嚢摘出術じゃありません。皮膚の傷が小さくても、中では大手術しているんです。

 手術は成功した!簡単に言いますが、成功かどうかは何年後かに判るものです。胃全摘手術は通常術中に何かあるような手術ではありません。そう、何年後かの状態で判るのです。

 私は急ぎすぎという感じを拭い去れません。実は別の術式の手術をしていたという事実がないのを、祈るのみです。医療関係者なら想像できることです。本当になったら嫌なので書きません。


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この手術で良いのかなぁ

 祝日の今日17日、王監督の手術が執刀されました。さすがVIPです。通常、休日の手術は急患の場合だけです。これまでの私の経験では、病院の高い地位にある人とか、政治関係とかが、予定休日手術でした。王監督なら当然かも。

 今回の手術は、腹腔鏡による、胃全摘手術と報道されています。うーん、胃切で、リンパ郭清がほとんど必要ないぐらいの手術だったら、腹腔鏡のほうが良いと思うけど・・・。胃全摘だと、手術時間が長くなる、リンパ郭清をしっかりしないといけない、摘出した標本も大きい、吻合だって断端同士を単純につなぐわけにはいかない。自分が手術を受けるのなら、開腹でやってもらうな。

 上手くいけば、術後の経過は良いかもしれませんが、術中に限れば長時間の腹腔鏡手術は開腹手術より危険だと思います。全摘なら直視下で素早く手術を進めるのが、第一選択ではないのでしょうか?


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国家による国民の健康管理

『邑智病院:曽田院長、年度末の辞意示す 「医師探しと業務に疲れた」 /島根
 ◇後任選びに全力--抜本的な対策必要
 邑南町の邑智病院の曽田一也院長(51)が、今年度末で辞職する意向を示していることが、13日に同町の矢上公民館で開かれた住民説明会で明らかになった。「医師探しと医師としての仕事に心身ともに疲れた」のが原因とされ、後任の院長のめどは立っていない。県内の離島や山間部では深刻な医師不足が次々と問題になっており、根本的な対策を迫られている。【細川貴代】
 邑智病院は邑智郡で唯一の救急指定病院。本来9人いた常勤医が今年4月から7人に減り、医師不足が深刻化。入院患者の受け入れ数が、4月から減少するなどの影響が出ている。
 曽田院長は90年4月に就任し、17年目。今年4月にも外科医が不在になる危機に直面し、島根大医学部や県を訪れて要望を重ねていた。邑智郡公立病院組合管理者の石橋良治・邑南町長の説明によると、曽田院長は先月13日に石橋町長を訪れ、「一身上の都合」として辞表を提出。理由を「医師探しと、病院管理者、医者としての仕事に心身ともに疲れた。こんな状態では医療事故につながりかねない。考えた末の結論」と話したという。
 住民説明会には110人が参加。石橋町長は「これ以上、無理に引き止めれば、院長をさらに追い込んでしまう。早く後任を見つける事が住民の安心・安全につながる。後任探しに全力を傾ける」と話した。』

 常勤医が7人ということは毎週1回当直、このような病院で当直後の日の休みなど有り得ません。毎週1回、最低でも連続32時間の勤務があるところで働きたい医師がいるはずありません。いくら給与面で優遇されても、自分の体のほうが大事です。

 こんなことが起きても平気な政府の考えをどうかと思います。国民の健康を守るのが政府の仕事でしょう。日本中何処にいても、最低限の健康維持が保障されるような制度があるのが、当たり前だと思うのですが、間違いですか?


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カロテン?

 TBS系の「ぴーかんバディ!」でカロテンって言葉を聞きますが、カロチンのことですよね。caroteneまたはcarotinと書きますが、発音記号には、カロテンと読むようには書かれていません。何で?

 teamは“ティーム”と読むのが近いと思いますが、通常“チーム”って呼んでますね。

 caroteneは“キャラティーン”、carotinは“キャラティン”と読むのが近いはずです。“チーム”の例があるから“カロチン”は許せるけど、“カロテン”はどうもね。

 vitaminは“ヴァイタミン”じゃなくて“ビタミン”が通常です。だから“カロチン”でいいんじゃない。わざわざ読み替えるのなら、それなりに意味がないと、混乱させるだけだと思います。


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医療というのは公共事業なのではないのか?

 これから書く数字は私の印象によるものです。裏付けはありません。

 昔の医療は患者100に対して、1人あたり100のコストを掛けることが許されました。しかしそれが110に対して90になり、現在では患者120に対して、1人あたり80のコストしか許されないといった印象です。つまり患者は増加しているのに、トータルのコストは漸減しているということです。

 いくら患者が増加しても、この状況からは、医療従事者を増やすことは出来ません。医療事故を減らすには、出来るだけ多くの人のチェックのもとに行程が進められることが、一番だと思いますが到底無理です。ミスをなくするのは、常に気を抜かないことだ、みたいな精神論で解決する訳がありません。

 公的に医療というものが必要なら、公的な補助があって当然だと思いますが、不採算事業ということで公的病院を、民間に払い下げしています。バカ小泉の影響ですね。民間経営になれば採算が採れるようになるわけではなく、民間は儲かるところだけ食い散らして、採算が採れなくなれば廃業です。

 医学部を卒業した学生が地方に残らないのが問題になっています。単純に言えば、医師を生産する医学部の分布と、医師を必要とする人口の分布が異なっているのが原因です。医師の流出を防ぐ方法は、必要を感じている自治体がコストを割いて、安定した医師の雇用先を確保することです。公的病院を払い下げるのは、医師がいなくなっても仕方ないと言っているようなものです。

 もちろん経営努力は必要ですが、不採算だから閉鎖する、給与を下げるといった行為は、未来の医療を破壊する行為だということを、理解していただきたいと思います。


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本来の生活保護って

『厚生労働省は10日、全額税金で負担している生活保護受給者の医療費「医療扶助」について、08年度から一部自己負担を求める方向で検討に入った。医療機関の窓口で、最低でもかかった医療費の1割を支払ってもらう考え。』

 疾病によって生活保護受給者になった生活困窮者は多くいるはず。その受給者に医療負担を求めるとは本末転倒。全く生活保護の主旨に反することです。

 しかし、生活保護受給者が本当にその資格があるかどうかが問題なんです。うちの病院の生保入院患者、そんなに貧乏そうじゃない人、結構いるんですよね。きちんと資格を調査しているのか、疑問です。

 不正受給という問題があるそうです。源泉税の申告をしない雇用主の下で現金払いによる就労、また友人の名義を使った就労、オークションや中古リサイクル店などへの売却など、収入の見逃しがある。そして福祉事務所が不正追求に及び腰で、ほとんど刑事告発をしないそうです。不公平でしょう。

 地域格差にも大きな差があるそうです。全国的に見ても受給比率が高いと言われる大阪府、受給世帯数が多い東京都、福祉立県を目指している長野県などでは、比較的優遇されていると言われている。 全国的に見ても受給比率が低いのは富山県や福岡県です。これも不公平でしょう。

 生活保護による収入って、国民年金による収入より多いらしいです。将来、国民年金を貰えない人が多くなって、国費である生活保護を受ける人のほうが多くなったら、バカバカしくてやってられません。

 生活保護受給者に医療負担を求めることより、適正に生活保護受給者を認定することのほうが、ずっと重要です。そして、我々の税金を無駄遣いしないでほしいものです。


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ちょっと安心

 王監督の手術、内視鏡下でできるかどうか、検討しているそうです。これは転移の可能性を非常に低く考えていることだと思います。良かったね。
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占いじゃないんだから

 皆さんは、朝のテレビでの占いなんか、良いとちゃんと一日中覚えていて、悪いと直ぐに忘れていませんか?私はそんな感じです。

 それと同じ感覚で医師の話を聞いている、困った患者がいます。「あの時先生はこう言った!」流れとして、それはおまけのような話だったでしょう。「○○先生はこう言った!」違う科の先生の話でしょう。「前はそんな酷い数値じゃなかった。」今、悪いことが重要なんです。

 そんな患者は、都合の悪い話は直ぐに忘れます。「そんなこと言われましたっけ。」って感じです。いちいち心配するのも困りますが、何でも都合の良いように解釈するのは、もっと困りものです。

 そんな患者に限って悪いことが起こると「何でもっと早く言ってくれなかったのか。」などとクレームつけたりするんです。あなたが忘れただけなんですよ。もしかすると聞きたくないことは、聞こえないのかもしれません。


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あまり良い感じではないですね

 王貞治監督(66)が病院で検査を受けたのが6月26日、会見が7月5日、手術は来週、早すぎませんか?早く復帰するためには、早く治療したほうが良いという、前向きな早さではないような感じがします。「何時戻って来られるか分かりませんけど・・・」という発言、嫌な予感がします。外れて欲しいです。
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